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ネトゲ戦記 第三部「対谷直史さん損害賠償請求事件⑩」

フルカウンターを決めると、谷直史さんからの反論は、今までの繰り返しのような腰の抜けたものだった。ただ、その中で「彼が和解の交渉すら応じなかったことが、グラニを実質倒産させた」という主張がまた出てくる。彼はこれに異論がある。

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2013年に株式会社グラニの時価総額が90億と裁判所で決定されたことについて、"抗告をしなかったのに"文句があり、間違いだと谷直史さんは言いたいらしいが、彼は当時のグラニであればもう少し時価総額があったと思う。あの頃のグラニは、ゲーム業界における革命児だった。

 

当時はゲーム業界、特にMobageとGREEには金がうなるほどあり、右肩上がりの成長を続けてきて、会社が凄い額で買収されていた。上場できなさそうだったgloops360億もそうだし、GREEがポケラボを138億で買ったのもそうだ。バブルな時代だった。

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株式会社グラニの売却時点で、ヴァルハラゲートは当然5年も経って全盛期からは衰え、資金をつぎ込んだ黒騎士と白の魔王は当時赤字だったという。開発費と開発期間も考えると超赤字だろう。彼が最後のひと押しになったにせよ、押したら倒れるくらいに衰弱していた。

 

ではそれだけ衰退したのは何故か。会社がどうなるかは、経営陣の責任だ。それは、谷直史さんと相川雄太が主体だったんだろうと思う。彼を追い出した経緯からいって恐怖政治のような空気があったろう。No2の貢献者が、喧嘩の蒸し返しで不意打ちで刺されて追い出された後で、一体誰が意見を言えよう?

 

他に役員の河合宜文さんと福永尚爾は、少なくとも袂を分かった2013年では、彼も大概だが彼よりも更に世間知らずだった。グラニの役員は潰れる寸前に知らない人たちが追加された以外はほぼこのメンツなので、つまり「谷直史・相川雄太独裁ワンマン会社」だったと想像できる。

 

なぜ河合宜文さんと福永尚爾が彼よりも世間知らずだったと思うかというと、それは彼を追い出した時に谷直史さんによって組み直された会社の資本政策、新株予約権があまりにも馬鹿らしいものだったからだ。「会社が認めた時だけ発行できる」という新株予約権だった。保証のない権利に何の意味がある?

 

その点は、株なんて8株でいいですよ、相川雄太くんにも、入倉孝大くんにもあげてくださいと言った彼も似たようなものだ。ただ彼は、自分がされた仕打ちを理解して戦った。それを横目に見ていて、こんな子供だましな新株予約権を受けた河合宜文さんと福永尚爾は、彼よりも世間知らずだと思う。

 

2013年には90億の価値はあった株式会社グラニが、何故2018年には14億になったのかというと、それはもう5年間の経営結果でしか無いと思う。つまりは谷直史さんと相川雄太の責任だと思う。権限は責任と表裏一体であるべきだ。

 

黒騎士と白の魔王はリリースを延期したりしていたが、あくまで完全に推測になるのだが、谷直史さんは仕事が遅いとずっと自分を卑下していたとおり、仕事が遅かったのではないかと思う。オーディンバトルのラグナロクも、三国志バトルの立ち上げも、彼が来るという奇跡が起こらなければ潰れていた。

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それ以外にも、グラニの経営陣(谷直史さんと相川雄太)の意志が統一されていたとは考えられない。谷直史さんは、家飲みのときにベッドの上にハイブランドの買い物袋が散乱していたように、見栄が好きな人で、ヒルズにオフィスを移転したときも、「初心」として第一オフィスの階段を再現している。

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ところが、相川雄太はこの第一オフィスを「豚小屋」と呼ぶのだ。これは許せない。彼らの最初の城だと、円になって座って夢を語ったり、半年間ヴァルハラゲートを開発してる間いろんな事があった思い出のオフィスを何故相川雄太は豚小屋などと呼べるのか。彼には全く理解し難い。

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社長が「初心」だと呼んで、会社の中にわざわざオブジェで再現している、みんなで開発した思い出のオフィスを、開発には一切関与してない、そこでろくに仕事をしたこともない副社長が「豚小屋」だと呼ぶ。こんな会社はうまくいかないだろうなと彼は思う。

 

株式会社グラニは2018年に実質倒産するわけだから、2017年には青息吐息だったのだろうと思うが、死にかけの会社ほど無茶をやるようだ。黒騎士と白の魔王は、ご当地アイドルイベントやオーケストラとか、彼には理解し難いものにジャブジャブ金を突っ込んでる。判断力も落ちてたんだろうか。

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ただ、彼にとっても裁判が凄まじい人生最大のストレスであったように、お調子をおぶっこきになられていた頃は彼のことを小さく見ていただろうが、会社が行き詰まるにつれて、谷直史さんにとっても裁判は凄まじいストレスになったろうなとは思う。最終的には会社へのトドメになったのだから。

 

裁判で証拠としてお調子おぶっこき集を提出したところ、「こういうものは広告宣伝を兼ねるからネガティブなことを言えないポジショントークなので、それを証拠として反論するのは禁止」らしい。なんとも都合のいいルールだ。フルカウンターが痛かったのか、谷直史さんはルールを制定してきた

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ここで、谷直史さん側の「原審判決に対して主張したいこと」も一通り終わったので、ついに「株価鑑定」が実行された。第三者の、裁判所が選んだ鑑定人に、あらためて3月のグラニの株価を鑑定してもらう、というものだ。

 

ここが最後の逆転の可能性があるポイントだったろう。結局、谷直史さんが出してくる鑑定書も、彼が出してくる鑑定書も、両方ともが当然に「依頼者に都合のいい」視点の混じったものであり(彼はつとめて当然な事情だけで、無茶苦茶な事を入れてないつもりではあるが)、第三者の鑑定のほうが強い。

 

これを待つ間のストレスはすごかった。しかし彼には出来ることはない。せいぜい天に任せて祈るくらいだ。2013年に確定した過去のことについて鑑定をするのだから、新しい事情は谷直史さん側から不思議にも出てきたものくらいしかない。彼に出来ることはない。

 

鑑定結果が出た。総額は、地裁での判決より少し下がったが、だいたい彼への支払いが6億円くらいになる、という鑑定結果だった。(判決で少し減って5.4億になってるのは、鑑定以外の複利計算とかの事情)。彼は胸をなでおろした。もう、ここから大きく覆ることはないだろうと、直感で思えた。

 

裁判では、こういう「勝敗がだいたい見えた」タイミングで、和解の打診がある。地裁で蹴っていたし、彼は高裁でもずっと一貫して和解するつもりはないと蹴っていたが、「4.5億円で和解してほしい」という話はきた。彼の返答は「馬鹿め」だった。裁判官ごしに相手にどう伝えられたかは知らないが。