空白雑記

暇つぶし

ネトゲ戦記 第三部「ソウルサークル」

グラニに追い出され、GREEの担当役員はグラニ(谷さん)よりも力が弱そうで怖いということで、彼の働きぶりを知る会社はあとはgloopsしかないなと彼はgloopsに連絡をとってみた。門前払いだったらまた就職活動かなと思っていたが、社長が直々に会うとの事だった

 

彼はヴァルハラゲートを超えるものを作りたいということで、①アプリでGvGを作ること②声をつけることを要望した。ヴァルハラゲートにもあとから声をつけるべきと、その事は飯の雑談のときに少し話したことも有る気がするが、実装はされなかったので、聞こえてなかったか、不要と判断されたのだろう

 

社長からのオーダーは、①半年以内に必ず出してほしいのでアプリは認められない、ブラウザゲームであること だった。②は認められた。その代わり、当面の生活費を工面したり、報酬についてもインセンティブ契約も別に設けるなどの条件を提示したので彼は了承した

 

結論から先にいうと、これはプロデューサーの力量をよく考えずに受けたことが最大の失敗だった。発生したイベントは多く、当時の情報もgloops社内には入れなかったので証拠調べもできず、後から全然違う会社の人から補足情報を得たりもした。ネット上に書いたら間違いなくアウトで訴えられる事が多い

 

だから問題のない範囲でぼやかして書くと、彼が5ヶ月くらいかけて作っていたチームは、コンプラがコンプラして全員いなくなり、作っていたものは消滅した。そこからほぼ未経験の5人と彼の6人チームで2ヶ月で作って出すことになった。その辺りで、担当していた社長は飛ばされて会社からいなくなった。

 

デザイナは本当に完全に未経験の、専門学校卒でフォトショップが使えますくらいだったので、デザインの監修も彼がしたし、ボイスの収録も立ち会った。元社長がどうも裏ですすめていたらしいこのプロジェクトは完全に忌み子だった。谷さんはプロデューサーとしては有能だった

 

ケツに火がついて社会経験の足りなかった彼は、社長がケツに火がついていることが見抜けず、この2人を美味しく料理しようとした悪者達に良いようにぶんまわされた。真相は彼でさえわからないが、彼が知った範囲でもあまりにも大人の事情でコンプラだった。

 

受けないべきだったというのが、gloopsにいかないべきだったというのが一番の正解だろう。まあでも歴史にもしもはない。それに一応、何かがうまくはまれば成功したかもしれない。その場合も、どうも彼の手柄は全部持っていかれる算段がついてたっぽいが、成功できたならそのほうが良かった

 

少し面白かったのが、gloopsはネクソンへの売却や、グラニの後追い独立などで、ごっそりと人が入れ替わっていたが、彼の後から入社したエンジニアが彼が設計したredのマスタをみて、「このマスタだけ素晴らしい、これを設計したチームで仕事がしたい」と宣言して皆が苦笑したという話を聞けた事か

 

ソウルサークルのメインキャラのイラストを担当して欲しいとお願いしたあきまん氏(氏の敬称は知っているが、ここでは氏とする)と仕事が出来たことは、彼の人生観を変える経験になった。氏は天才だった。仕事の話からシモネタ話まで色んな話をしたが、全てが脳に染み入る話だった。自我を感じた。

 

彼は絵描きが尚更好きになったし、天才とはなんなのか、自我とはなんなのかを考えるようになった。ソウルサークルが失敗して、氏に仕事先を紹介してもらいつつ、他にも受けたCygamesに就職を決めたあたりで氏から絶縁されたのでその後あってはいない。

 

 この経験で彼は、谷さんは敵対するまではプロデューサーとしては有能だったと思った。欲が強く、任せるところは任せ、要望に応える。プロデューサーとは谷さんのような人が向いているのだろう。敵対して裏切るようなことがなければ、あるいは・・・やはり歴史にもしもはない。