空白雑記

暇つぶし

ネトゲ戦記 第一部「Ultima Online」

ZPはasuka最強といわれたPKギルドだったが、いわゆるPK(赤ネーム)は一人もいなかった。キリトさんの世界は違うようだが、基本的に赤ネームになってデスペナルティを背負う赤PKは、弱い者いじめの中毒者しかおらず、ゲームも下手な二流の遊び方だった

 

当時は回線も安定してなかったし、クライアントが落ちることもよくあった。赤ネームのPKとは、斥候の青ネームが偵察した雑魚を、集団で一方的に魔法を打ち込んで倒し、戦利品を確保したら即座に逃げる、追い剥ぎとか野盗の類でしかなかった。

 

ではZPはなんだったかというと、主な戦い方はFPKだった。当時のシステムの穴をつき、合法的にPKをしたり、必要があればキルカウントも背負う。全員が1vs1の決闘の腕を磨き、だからここぞというときは野盗よりも強い、蛮族のギルドだった。

 

ZPに加入するとスキルなどについて聞かれ、まだまだ7GMに遠いとわかると、7GMになるためのノウハウを伝授され、それが終わってからがゲームの始まりだなといわれた。彼はキャラビルドを当時最もポピュラーで最強だったTMSにきめて、毎日ひたすら効率的にキャラを育てた。

 

※余談だけど、吉田直樹さんは絶対に当時のUOをやってないか、深刻な記憶障害持ち。当時のUOにハマってた人間で、タンクメイジのことをメイジタンクと呼ぶやつは絶対に居ない

kuuhaku.jp

あとこれね

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松野泰己さんからは覚え違いってレスきた

 

キャラが完成してからは、本当にゲームが始まった。やってることは生意気なやつを誘ってFPKしたり、キルカウントは8時間ごとに1減るので0になったら金持ってそうなやつを青ネームなのにいきなり襲って身ぐるみをはいだり、PKした奴が家ルーンと鍵を持ってたらみんなで遊びに行ったりだった。

 

当時のUOプレイヤーは質が高く、人間的に強いやつが多くて本当に楽しかった。自分で目標を作ってUOの世界を楽しめる奴らばかりだった。後発でレベル制と超廃人システムにしたEQ以降にはない、本当の別世界としてのゲームがそこにはあった。その中でも対人戦を主とした蛮族は本当に粒よりだった。

 

彼が蛮族として遊ぶうちに蛮族仲間も増えた。その中にぱきちが居た。対人がそれほど得意でもなく、決闘をやるわけでもないが、家襲撃の時には一番手にいるような奴だった。なぜかウマが合い、それから20年以上の付き合いになる親友だ。出会いはどうだったか思い出せない。いつのまにか友達だった

 

彼は1対1の決闘でも最強級だった。同じくらい強かったのはmatatanくらいかな。この頃のUOの対人戦は、魔法コンボでトドメを刺すのが基本だが、凌がれるとマナが尽きて不利になる。流れを作っていかにトドメを刺すかの戦いだった。EXEBのコンボが主とされたが、それが最も重ねやすいだけだった

 

彼はむしろ最速で唱えるEBEBを好んだ。ただ、毎回同じコンボだと読まれるので、その時の直感に従って使っていた。大好きなUOに熱中し、負けたくない決闘をして、彼は直感で戦うようになった。彼が集中すると、何となく1秒後敵のしたいことがわかるし、パッと思い浮かんだ潰し手をすれば簡単に勝てた

 

確かマクロも、ファンクションキーの1-6しか登録してなかったし、1はallnameで6がリコールで、2,3,4,5の順にEX,para,EB,GHだった。今でもこれらは指を見ないでも確実に押せるだろう。あとはマウス捌きだけで戦っていた。lootの速さでは、彼とぱきちとmatatanが三強だった。

 

当時のトランメルができる前のUOは、本当に自由で、新しくて、熱気があり、最高だった。対人戦の攻略サイトもあるにはあったが、そこに書かれているのは入門用の手引き程度で、本当のコツは強い奴だけが知っていたし、お互いに隠していた。本当の仲間とだけ教えあっていた。

 

彼は本当に対人しか興味がなかったので、銀行が一杯になって困った時に1番安くて小さい家を買った。その家も、雑に木箱を積み上げて倉庫にしていただけで、金稼ぎは残高が心許ない時にしかしなかった。時には金が切れて馬すら買えない日もあったが彼は最強で、毎日が本当に楽しかった。

 

たとえば、この頃のUOの楽しさを物語れるエピソードとして、彼は島送りという遊びをたまにやっていた。PKしたあと、気まぐれにゲートという魔法を一マスしかない島に出して先回りし、出口側をディスペルの魔法で潰してスタックさせるという、酷すぎる遊びだった。

 

一応、これ以外にも無人島とかで詰む可能性があったので、1日1回町に飛ぶワープが使えたが、それにしても酷い遊びだ。彼は無邪気だった。ある時、無人島送りに成功した幽霊に、ワープでの帰り方を説いていると、ooOooOOとうるさい。何が言いたいのか聞いてみようと蘇生してみると、命乞いをされた

 

たしか、街には妻も子供もいるとか、何でもするから助けてくれとか、街に帰してくれとか、子供を抱かせてくれとか言われた。面白かったので、身代金を十万ゴールド払うなら帰してやると持ちかけた。結構な大金だ。それでいいというので、彼はブリテインへのゲートを開けてやった。

 

安全地帯に帰ったら支払うわけがないと彼は思っていたから、最後に憎まれ口でも言ってきたら、今後見かけたらPKするリストに名前を載せようとか、そんな軽い気持ちで彼は相手の行動を待った。本当に十万ゴールド渡してきて、助けた事のお礼を言われた。だから彼は今でもこの事を覚えている

 

そんな楽しいゲームにも少し飽きがきたころ、誰が言い出したか、戦争こそが一番面白い対人戦だということになったんだったか。ギルド戦争をする事になった。彼のいたZPは全員が乗り気ではなかったので、蛮族仲間のLoHにやりたい奴だけ移籍して、asuka最強ギルドを決める戦争に参加する事になった