空白雑記

暇つぶし

ヒソカさんのオタク話

ヒソカについて。

ヒソカを簡単に言い表すと、「直感型」の天才だ。その生まれ持った天才的な頭脳を「直感」に特化した天才が、「変化系」の念能力者だ。彼らはこの現実世界では、既成概念を「変化」させるような発想で世界に干渉する。

 

ヒソカのバンジーガムははっきり言って最強であり、彼はそれを「直感」で得た。念能力による戦闘のルール概要を知った時、「バンジーガム」こそが最強であると直感したのだ。実際、そうなのだ。

 

バンジーガムはあまりにも念能力バトルにおける正解すぎる。はっきり言って、これよりも強い念能力は作中存在しないといってもいい。メルエムのオーラ砲は、オーラ量が強いから強いのであって、メルエムが全ての念能力を手にしたとしたら、バンジーガムが最強である。

 

念能力バトルというのは、攻防力の移動こそがキモであると語られているが、それはつまり「攻防力の移動の裏さえつければ、相手の弱い部分に硬を叩き込み、へろへろビスケパンチがゴンを吹き飛ばすような、恐ろしいバトル」なんだ。だから達人はオーラの攻防力移動をいかに素早くできるか、相手に攻防力移動を読ませないか、を鍛える。

 

バンジーガムはまずそれらを全て無効化する。ふと気を抜いた瞬間に、攻防力が攻撃ポイントに集中して、さすがの達人も気を抜いたその瞬間、不意に「バンジーガムの周で強化されたボーリングの球やトランプの刃」が思いもつかないところにクリーンヒットするのだ。

 

これがどんなに恐ろしいことかは、ヒソカクロロのバトルを見ればわかる。クロロほどの達人が、不意に1発もらっただけでかなりの大ダメージを負っている。まるで、ザザン戦のフェイタンのように。それを常に狙えるのがヒソカなのだ。

 

さらにバンジーガムは、そのガムとゴムの性質によって、運動エネルギーを何倍にもして蓄積する。ただ貼り付けておいたバンジーガムを解除発動するだけで、十分すぎる威力がこめられた攻撃が、敵にホーミングで飛んでいく。

 

バンジーガムはガードの上からでもつけられるし、とてもシンプルな念なので”隠”にも相当なパワーを割ける。すべてが良く出来ている。念能力バトルを攻略する上で完璧な能力だと言っていい。

 

ヒソカは自分のことを気まぐれで嘘つきと言っているが、ヒソカがつく嘘は「これは駆け引きとして許されるだろう」というものだし、気まぐれも「思いつきや直感に身を委ねることが他者、特に凡人からは意味不明に見える」というだけで、彼はちゃんと考えて生きているし、シリアルキラーでもないし、結構人生を楽しんでいる。

 

ヒソカはとても誠実な男で、約束だけは破らない。君たちは合格だから殺さない。パンチを入れられたらワッペンを受け取ろう。君たちはまだ早いけど念を覚えたら入ってもいいよ(律儀にずっと見張り番をしてるヒソカさんかわいい)。天空闘技場で1勝出来たら相手になろう。クロロとやりあいたいだけだから乗せてくれ。暇だからレイザーとの戦いを手伝うよ。除念をしたらタイマンしてくれるなら、除念師探しを手伝おう。全て約束をきちんと守っている。それが彼の矜持だ。

 

だからこそ、クロロが約束を破ったことに対して、猛烈に怒り、それまでの自分のルールも撤廃して「クロロの足(仲間)を全部刈り取ってから殺す」という目標のためだけに生きている。

 

ヒソカに最も近いものは、ニーチェが定義した「超人」だ。人間関係の軋轢におびえ、生活の保証、平安、快適、安楽という幸福を求める畜群ではなく、永劫回帰の無意味な人生の中で自らの確立した意思でもって行動する「超人」のことだ。念能力を極めるというのはこれを極めるということだ。ここを詳しく知りたいならトゥアトゥストラの序章だけ読めばいいと思う。

 

話はそれるが、俺はトゥアトゥストラはニーチェが思い描いた理想の超人で、ニーチェは綱渡りをして落ちた大道芸人であると考える。だからニーチェは発狂した。俺はニーチェの轍を踏まないよう、ニーチェにはならないと自戒する。

 

「ヒソカは直感でものを考えるタイプの天才」で、永劫回帰の人生の無意味さを知り、その上で人生を楽しもうとしている。

 

ヒソカは「自分が最強だと知っている」。自分が、かけ離れた直感型の天才で、バンジーガムは「彼が知る限りでは少なくとも」最強の念能力だと知っている。もちろん、どこかに自分よりももっと斬新な発想で念能力を解釈し、バンジーガムよりも素晴らしいアイデアだと自分が思えるような念能力者がいるなら、会ってみたい、会って語り合い(殺し合い)たいと願っている。ヒソカは、「自分と同格か自分より上の存在」に会いたいと思っている。彼はそれを戦闘の、殺し合いの真剣な場でしか確認できないと思っている。

 

彼は「自分が知る限り最高の直感型天才」だと知りながら「それと同格かそれ以上の存在」を追い求める超人なのだ。それはまるでツガイを探す、トキのように。

 

 

さて、これがほぼヒソカについて俺が語りたいことの全てだ。

あとは蛇足になるが、ここまでを理解すれば簡単にわかる範囲で彼の行動を語ろう。

基本的にヒソカは理由が無ければ誰も襲わない優しい人だ。

ただ、常人には誰にも理解不能な理由で襲ってくるだけで。笑い

 

ハンター試験編のヒソカは、何故殺戮をしたのか。超天才の自分が、有象無象の雑魚にひっくるめられて試験されることが我慢ならなかったからだ。だからサトツにトランプを投げつけたり、殺気を放ったり、島で襲いかかったりイライラしていた。

 

彼のおもちゃ箱は、彼の永劫回帰で孤高の人生を潤してくれるかもしれない、興味を持てる存在だけで満たされている。

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ヒソカは、おもちゃ箱に入るような人間にしか興味がない。この箱に入らないような存在は本当に下らない存在だと思っている。そんな存在と一緒にされたからキレたのだ。

 

ハンター試験でのヒソカは、「うっとうしく生い茂った雑草」が邪魔で不愉快だから、「草刈り機でブイーンとやってスッキリ」したかった、という理由で「試験官ごっこ」をしていただけだ。そうしたら、なにかキラキラした原石(ゴンたち4人)が草むらに落ちてたのを見つけたので、とても上機嫌になった。だから機嫌のいいあいだは雑草のことを忘れて、草刈りの手を止めた。彼は別に殺しが好きなんじゃない。うっとうしいから殺してただけだ。

 

刀4本をブンブン投げてた人は、前回は試験官だっていうから、ただの雑草なのに我慢して刈らずにおいてやったのに、しつこくアプローチしてくるから、”負の戦闘欲”がみなぎって、どうも許せずにブチ殺しただけだ。果し合いしてくれ!の人は、雑草のくせに一丁前に夢とかもっててワロタだからおちょくってただけだ。ゴンに吹き矢を打った人は、大事な原石に吹き矢を打ったクソッタレ雑草だから許すわけにはいかない。

 

もし、試験開始と同時に、「ヒソカはもう合格!きみだけ特例で合格!」と言われたら、「ありがとう◆」と言って受け取り、それ以上殺戮をせずに帰ったはずだ。(ゴンを見つけたあとなら、彼をもっと知るために参加を希望したかもしれない)

 

ヨークシン編はもっとわかりやすい。クロロとやりあいたいから頑張ってただけ。

 

ハンター選挙の時は、「ゴンが壊れた玩具のままか治るのか」「アルカの使い方を間違えば自分が死ぬかもしれない」という重大な理由があったから、ヒソカにしては凄く珍しく、真面目に目的を持って殺して回った。ただ、直感で、(アルカの凄さは流石にヒソカにもわからない)ここでキルアイルミ敵に回さないと、(アルカのようなイレギュラーがなければ)自分が損するんじゃね?ってピンときただけ。まあ、杞憂だったけど。

 

 

最後に。おもちゃ箱に入ってる人は、点数の高かった十二支んと幻影旅団の武闘派、とか、強そうな奴らなのはいいんだけどちょっとおかしい奴らがいる。

 

サトツブハラメンチが箱に入ってるのは、強いと言うより、自分が特別だと見抜けずに偉そうに試験した生意気なやつを、いつか屈服させたら気持ちいいかなだと思う。ハンター試験官を超強いハンターがやるとはあんまり思えないし、十二支んですら半分も箱にはいらないのに、試験官全員が入ってるのはおかしいからね。

 

玩具箱に入ってる旅団メンバーについては、きちんと正面から戦うのではないかと思う。それ以外のシズクとかボノレノフについては不意打ちで秒殺とか、まともに戦わない気がする。カルトは、イルミカルトとカルとはやらないって密約を既に交わしてそうなので、イルミがヒソカの変装で、カルトもそれに協力してるなら、やらないと思う。ヒソカさんは約束を守るから。

 

また、あきらかにおかしいのはカルトとレオリオだ。

 

この二人はどうも作中の描写では、戦闘が強いようには全く思えない。ひょっとしたら潜在値がすごいのかもしれないが、フェイタンの肩慣らしを見ただけでアワワワワワってなって、お前が食らったらあれは即死だぞとか言われるカルトは今は雑魚いし、マスかいて医者目指してたレオリオも念バトルが強いとは全く思えない。

 

この二人は、ヒソカの性癖対象なのかもしれない。別にそっちで、永劫回帰の人生を憂さ晴らししてもいいじゃないか。ヒソカが性欲も強いことは明らかに示されている。潜在能力値かもしれないが。

 

そして、この箱に入っていないとおかしいが、入ってない存在がある。

 

マチだ。マチだけは、ヒソカは本当に愛している。おもちゃにはしたくないくらい。

 

悲しい。